平成七年兵庫県南部地震

阪神・淡路大震災から今日で丁度14年になります。


「神戸で働いてます」というと、殆どの方が「地震のとき大変だったんじゃないんですか?」と返してきます。
でも、当時の私は大分に住む中学2年生で、どこか別の世界を見ているような気持ちでTVの中継を見ていました。


4年前に新社会人として神戸に来た時には、“震災の爪痕を残す”場所以外は完全に復興していて、TVで見た映像と実際に目にしている風景が一致することはありませんでした。
それでも、勤務先の日常会話の節々で「震災の時は〜」という話がこぼれ、当然ながら、被災者の方の記憶から消えることは一生ないんだろうな、ということをひしひしと感じます。


14年もの歳月が流れ、現在の兵庫県住民の内1/3は震災を知らない人々だといいます。
それ故に“風化させない”努力をしているのだ、と今朝のニュースで聞きました。
でも、昼食の時には同僚の女性が「思い出したくないから2度とあの映像は見たくない」と言っているのを聞きました。
勿論、どちらが正しいとか間違ってるとかではないんですが、大事なのは“震災を体験していない人が覚えておく”ことなのかな、と私自身は思いました。
神戸の冬の風物詩となったルミナリエだって、ただ綺麗と思うだけじゃなくって、どういう背景で開催されるに至ったか。
それを頭の片隅に置いておくだけでも、全然違ってくるのかな、と。


私がいつまでここに住み続けるのかは分からないけど、この地を離れてもその気持ちを忘れない人間でいたいです。
自己満足かもしれないけど。





最後になりましたが、震災で亡くなられた多くの方へ、心から哀悼の意を表します。