内藤隼人

石田散薬

嗚呼!とうとう来週は最終回だ…。
来年の大河、タッキーの「義経」のCMなんかどうでもいいのよ(-"-)


一応、近藤勇の生涯を描いてるドラマだから、土方さんが五稜郭・一本木関門で銃弾に斃れるトコまでは行かないだろうと踏んではいるものの、すっげー心配。
沖田総司の最期も微妙なラインだなぁ。
近藤の処刑から総司が病死するまでは一ヵ月しかないし。
あー、予告見ただけでなんか泣けてくるわー(TДT)


今週のイチ押しシーンは「五兵衛新田」

久々にのんびりと釣りをしている近藤・土方。
「昔多摩で遊んでいた頃の事を思い出す」と近藤。
「覚えてねぇな。人は変わらないとダメなんだ」と土方。
ここで新しい新選組を作る、まだまだこれからだ、と自分たちの思いを確認し合う2人。
そこへ周平がやってきて“五兵衛新田”という名の由来を語りだす。
嬉々として話す周平の姿を見て、近藤は土方に「アイツは変わり者だな」と話しかけるが当の土方の姿がない。
どこに行ったんだ、と周囲を見回すと、通りを行く娘が何かを見て頬を染めている。
娘の視線の先を辿ると、そこには思いっきりカッコつけた土方が。
そんな土方を見て近藤がボソリ。
「…変わってない。」

数日後には永遠の別離をする2人の、最後とも言える“ゆるい”シーン。
普通に見れば笑えるシーンですが、その後の展開を思うと胸がキュンと切なくなる。
最終回の前の回に相応しいオープニングでした。
オープニングといえば、島田魁石田散薬の薬箱をダミーにしているトコも個人的にツボ。
ちなみに現在の技術で石田散薬を調べたら、効能云々は全くなしなんだって(笑)
何話か前に土方さんが武田観柳斎に「この薬を飲むと背が伸びる」って言ってたけど、何から何まで口八丁手八丁だなぁw
ま、今でいう「プラシーボ(偽薬)」って言えば聞こえは良いかもだけど(^_^;A
病は気から(笑)?


あとは、近藤が新政府軍に投降する直前のシーンも良かった。

「お前、アレはまだ持ってるか」と問う近藤に「当たり前だろ」と答える土方。
“アレ”とは、2人が上洛するよりもずっと前、黒船を見に行った海岸で見つけ、“戦利品”として持ち帰ったワインのコルク。

「全てはコレからだったな…。」のセリフと共に始まる回想のなかで、2人の頭がまだ町人結いなところが時間の流れを感じさせます。


文久3年(1863)2月に浪士組として上洛し、慶応4年(1868)4月に近藤処刑。
わずか5年の間にホントいろんな事があって、まさに“激動”と呼ぶに相応しい時代だったんだなぁと痛感します。